NPO法人 J.I.L.S.A(日本国際生活支援協会)

代表理事ご御挨拶


1 申請に至るまでの活動や経緯と社会背景、設立の趣旨

 

 私たちは今まで、国際協力・海外支援として古くなった衣類やサイズオーバーになった衣類など、日本ではゴミとなってしまう衣類を回収し、震災復興支援のためネパールへ送るリユース事業を行ってきました。これは「環境モデル都市」北九州の多くの人に、より強い環境問題意識と人道支援や各国で起こっている問題を知って欲しいとの思いからでした。

 

また、ほかにも従来からの活動で、外国人を講師として北九州市に住む日本人の子供達に英語教室を開き、会話力、コミュニケーション力に重点を置いた、自分の意見を相手にきちんと伝える「心の強い子」の育成に取り組んできました。

これは子供達がハングリー精神を次第に持ち、望んで挑戦することでこれからのグローバル化時代で国際的にも活躍できる大人に成長すると私たちは考えていた為であります。

 

次に、今現在アジアの窓口である福岡県には、多数の外国人が来日しております。しかしながら、受け入れ態勢と受け入れ実態の現状には大きな差もあり、訪日在住外国人にとって、日本語会話能力や衣食住の環境整備、市民との交流など、まだまだ万全な日本での生活を迎えられる環境は整ってないのが事実として私たちは感じとれています。 留学生の就職においても、高度人材を理想とする入管法制度がハードルとなる声もありますが、これは、日本人にはない思考・視点を持つ外国人の雇用をプラスに活かす観点が受入側に備わっていないことが根本要因であり、留学生側においても日本の法律や慣習など社会教育の機会を得られていない現状で、双方のズレも生じながら産官学民が上手く連携して機能していないのも、実情であります。

 また社会問題となっていますが、福岡県内と北九州市及びその周辺地域においては、過疎化と高齢化が進み、独居老人の問題、空家の増加問題など、様々な問題を抱えております。

過疎化地域の生活環境や地域経済活性向上を目的として、外に出歩けない高齢者の買い物を私たちや在留外国人がお手伝いする買物難民支援事業。住民減少のため使わなくなった空き家を外国人のための居住施設として有効活用してもらう居住支援事業など、様々な諸問題にも対応する、訪日在留中の外国人と支援する側の日本人などとのマッチング事業を随時私たちは提案していきます。

 

市民と外国人の国際交流の場では、それぞれに教育と啓発の場を提供することで、お互いのお国事情や現状を情報交換しながら相互に理解し、互いにメリットを見いだす機会を増やすことを主眼とします。

私たちは国際協力活動を通して産官学民の協力体制を整え、こうした観点や教育を浸透させることで、より良い国際都市創りに寄与したいと考えております。

また、国際協力活動は将来のグローバル化を見据え、市民と外国人の共生スタイルを形作っていくことが私たちの目標です。

 

一つ一つの活動により次第に変化し、より良い国際都市へと進んでいくものと考えております。そのためには皆様お一人お一人のご賛同があってからこそ進める事が出来るものと考えております。是非とも、私たちの国際協力支援にご協力ください。

 

NPO法人 J.I.L.S.A (日本国際生活支援協会)

代表理事 佐藤 かずみ